人生でベスト5に入るくらいの「なるほど」


喫茶でバイトしてます。








先週

1人辞めました。



その人は2年近くその喫茶店で働いたベテランアルバイトでした。






4日前


もう1人辞めました。



その人は社員さんで、とにかく寝たいそうだ。






残り2週間で


もう1人辞めます。



その人は看板娘で、とても凛々しい人です。






とうとうアルバイトは僕だけになってしまいます。



オーナーもシフト戦力になってもらわないとならない程の人数。



店長のシフトには一ヶ月間休みの日は無かった。



バイト募集するも予想とは裏腹に芳しくない状況。



・・・この状況で考えてしまう。



ナンデココデハタライテルノって





はじめは楽しかった。

多少の失敗は許されるから。戦力で無くても、やっていけたから。

接客ならば数パターン覚えれば済む。

・・・でもカウンターは違う。

ある日から急にカウンターへと変更された。

料理は完璧に。そして早く。

覚えるレシピは無限大のように思えた。

料理を作る度に細かいチェック。時にやり直し。ゴミ箱へ。

レシピを忘れれば、素直に忘れたと言わなければならない屈辱。

いつまでも不手際。怒る店長。

バイトを億劫に感じた。



でも、それ以前にすでにやる気が薄れていくのを感じていた。

その理由が不思議と分からなかった。

分からないけど、表面上は一生懸命働かなくちゃいけなくて、

それでまたイライラして、更にやる気失くして。

悪循環。

でも今はもう辞められない状況で。

旅行の日数も満足に確保できなくて。

なんだか、とても疲れてて。



そんな時にモスのマニュアルノートを机の奥で見つけた。

すごく懐かしい。

初めてのアルバイトはモス。

オープンスタッフでめっちゃめちゃ緊張した。

ノートには余白が無いほどビッシリとメモ書き。

自分が働いてる事が嬉しかった。

ページをめくってるうちに何で喫茶店でやる気が自然と無くなったのか分かった。

自分のバイトに『誇り』が持てないからだ。

長い間自分の中で全く分からなかったものが

たった一言の言葉でこうもあっさりと表す事ができるのか。

という程、合点がいった。

だから店の為に働くことを嫌ったんだなと確信した。

でもその原因は自分にもある気がした。

だからとりあえずレシピを必死に覚えた。

効率が上がり、少し仕事に手ごたえを感じた。

十分な戦力になった気がした。



だからもう少しここで頑張ってみようと思う。

せめて次のアルバイトが十分に戦力になるまでは。



ま、ここで俺が辞めて、店長が過労死して恨まれても困るし。


助けてやるかなぁ〜☆