身体は未知未知未〜知未知

だいたいの夜。
ベッドに横たわってサッカーボールをこね回す。
飽きる。
手にボールを持ち、天井に向かってバスケのように投げて遊ぶ。


いつも手首に力を入れると疲れるので、完全にそこはリラックスさせて投げる。
するとボールはバックスピンをしながら飛ぶ。
天井にはおよそ届かない。


なんか天井に付けてみたい気分になったので、同じ力で投げ方を変えてみればいけるかも?
と思った。
太極拳で実感したが、人体は私達が思っているより遥かに不思議だ。
例えば、技をかける者の目線を変えるだけで人が飛んだり飛ばなかったりする。
例えば、指先に「意識を向けている」と意識するだけで技にキレが生まれる。
それは精神的なものもあるだろうし、でも確かに物理的でもあるのだ。


これを応用してみない手はない。
しばしの考察の結果、ポイントは四つ。
背中(右で投げる時は左肩甲骨あたり)の支点、肩の支点、手首の支点、指先の支点をフルに使う事。
つまりはそれらが一直線(または力の通り道になる程度の弧)になるようにする。
投げ方はボールを投げるのではなく、天井のさらに上の空に向かって手を伸ばす意識。
目先は天井ではなく、その奥にある空を見る。
息は止めずに吐く。

これでいけると思った。
やってみた。








ドシーン!


夜だったので怒られた。天井が無事で何より。


でも感動したw